名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
公開日:2000年4月22日
『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』は、2000年に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの第4作目です。
この作品では、警察関係者を狙った連続殺人事件が発生し、毛利蘭がその事件に巻き込まれます。
蘭はショックで記憶喪失になり、犯人に命を狙われることに。コナンは蘭を守りながら事件の真相を解き明かしていきます。
上映時間:100分。 興行収入25億円。
キャッチコピーは「蘭の瞳に隠された狙撃犯(スナイパー)を探せ!」 「Need not to know….」
ミレニアム公開された一作です。蘭とコナン(新一)の関係性を深く掘り下げた内容となっており、シリーズの中でも特に人気の高い作品です。
- 原作:青山剛昌
- ジャンル:推理/ミステリー・サスペンス・アクション・恋愛/青春・サイコロジカル/ドラマ
- 配給:東宝
- アニメ映画公開:2000年
- 監督:こだま兼嗣
- 制作会社:トムス・エンタテインメント
あらすじ
物語の幕開けは、警察関係者が次々と殺害される連続殺人事件だった。
コナンたちは白鳥警部の家族が開催するパーティに参加することになる。
パーティーが進む最中、佐藤刑事と毛利蘭はトイレへ。すると会場が突然停電してしまう。その時ーー佐藤刑事が何者かに銃撃される事件が起こる。
蘭はショックを受け、その場で気絶していまう。搬送先の病院で目を覚ますが記憶消失となっていた。大切な娘が巻き込まれた事件であったが警察は、事件の隠蔽や積極的な捜査に踏み切れない。
そこで内密に白鳥警部から、ある情報をささやかれた。
「Need not to know」ーー。その重要な言葉に、コナンたちは今回の事件には警察の上層部、もしくは警察組織全体が関与している疑いがあると悟ったのだった。
蘭は事件当時の記憶を全く思い出せない。
ただし、唯一の目撃者であるため、蘭は犯人に執拗に命を狙われることとなるのであった。
コナンは蘭が自身の記憶を取り戻すことができるのか。そして警察関係者を殺害し、執拗に蘭を狙う犯人は誰なのか?
注目ポイント!
蘭の記憶喪失というドラマ性
今作では蘭が記憶喪失という特殊な状況に置かれることで、彼女の心情描写や記憶を取り戻す過程が感動的に描かれています。
普段は元気で活発な蘭が脆さを見せる一方、それを乗り越える強さも垣間見ることができます。
コナンの推理とアクションのバランス
コナン特有の緻密な推理が見どころですが、今作ではアクションシーンも多く含まれています。
特に遊園地「トロピカルランド」でのクライマックスは、スリル満点で目を離せません。
警察組織の裏側に迫るストーリー
今作では警察関係者がターゲットになっているため、警察内部の人間関係や組織の影が浮き彫りになります。
コナンシリーズの中でも社会的なテーマに触れた作品として注目されています。
コナンと蘭の絆
蘭を守るために全力を尽くすコナン(新一)の姿勢が感動を呼びます。
また、蘭が少しずつ記憶を取り戻し、事件解決に一役買うシーンは二人の信頼関係を象徴しています。
トロピカルランドという舞台
遊園地が舞台となることで、楽しい雰囲気と事件の緊迫感が対比的に描かれています。
観覧車や噴水広場といった施設が物語の鍵となり、視覚的な楽しさも満載です。
あとがき
『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』は、感動とスリルが交錯した作品だと思いました。
この映画の魅力の一つは、警察内部の連続殺人事件というミステリー要素が軸になっている点です。
その中で蘭が記憶喪失という危機的状況に陥り、コナンが彼女を守りながら犯人を追い詰めていく姿は非常に印象的です。
特に、蘭が自分を守ってくれるコナンへの信頼を徐々に取り戻していく過程や、彼女が記憶を取り戻すシーンには心を揺さぶられました。
トロピカルランドという遊園地を舞台にしたことも、作品に独特の雰囲気をもたらしています。
楽しい場所であるはずの遊園地が、犯人との対決の場となり、緊迫感と非日常感が一気に高まります。
特に観覧車や噴水といった場所を活かしたシーンが、事件解決の舞台として鮮やかに描かれています。
また、この映画ではコナン(新一)と蘭の関係性が深く掘り下げられていて、彼らの絆がより強固なものに感じられる展開が観客を引きつけます。
二人の間にある思いやりや信頼が、単なる推理劇を超えた感動を与えてくれるところが、この作品の魅力ではないでしょうか。
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