名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)
公開日:2007年4月21日
『名探偵コナン 紺碧の棺(こんぺきのジョリー・ロジャー)』は、2007年4月21日に公開された「名探偵コナン」シリーズの劇場版第11作です。監督は山本泰一郎、脚本は柏原寛司が担当しました。
上映時間は107分。興行収入は25億3000万。
キャッチコピーは「そこに浮かぶのは、誰だ…」「コナン君、どこにいるの?」。
海を舞台にした作品は、他に14番目の標的や水平線上の陰謀などがあるが、今回で3作品目となる。ジョリー・ロジャーというタイトルにもあるように実在した女海賊「アン・ボニー」や「メアリー・リード」がモチーフとなっている作品である。
あらすじ
南海の美しい観光地「神海島」を訪れたコナンたち。エメラルドグリーンの海と美しいサンゴ礁で知られるこの島は、特に海底遺跡のダイビングスポットとして人気だった。島には17世紀に活躍した二人の女海賊「アン・ボニー」と「メアリー・リード」が財宝を隠したという伝説が残されており、一攫千金を夢見て多くのトレジャーハンターたちが財宝探しに来島していた。
コナンたちは美しい島でバカンスを楽しんでいたが、トレジャーハンターの1人が遺跡の捜索中に命を落とす事件が起きる。一行は不幸な事故だと思っていたが、コナンは遺跡にあった痕跡からそれが殺人事件であると見破る。
さらに混乱が広がる中、蘭と園子が何者かに拉致されてしまう。蘭たちを救うため、コナンは危険を顧みずに奔走する。
ついに蘭と園子を助けだしたコナンであったが、試練はさらに続く。
注目ポイント!
蘭と園子の友情が描かれる熱いシーン
蘭と園子の友情が大きくフィーチャーされる今作は、特に園子と蘭の必死の救出劇が見どころ。蘭が命を懸けて園子を助け出すシーンは感動的で、二人の絆の強さを改めて感じさせる名シーン。。
財宝伝説と海賊のロマン
アン・ボニーとメアリー・リードという実在の女性海賊をモデルにした伝説が物語の中心。彼女たちの「財宝」の正体が何かを理解したとき、単なる金銀財宝ではない“宝”の意味を問いかける深いテーマ性を持っている。
南国の美しい風景と海底遺跡の映像美
神海島の青く透き通った海や美しいサンゴ礁、そして神秘的な海底遺跡のシーンが映像的にとても魅力的。映画全体を通して、南国の雰囲気が存分に楽しめるのもポイント。
水中アクションと謎解きの融合
コナン映画としては珍しく、水中でのアクションシーンが重要な役割を果たします。極限の状況の中で繰り広げられるサスペンスとスリルが、ミステリーとしての面白さを引き立てている。
コナンの鋭い推理と犯人との駆け引き
財宝を狙うトレジャーハンターたちの思惑や対立が絡む中、コナンが犯人を見抜き、真相を解き明かすシーンは見応え十分。事件の意外な真相とコナンの推理が爽快感をもたらす。
あとがき
冒険と友情をテーマにしたエンターテインメント性の高い作品だったと思う。特に蘭と園子の友情がしっかり描かれていて、これまでの映画シリーズとは少し違った味わいがある。
まず、蘭と園子の絆が本当に良かった。園子は普段おちゃらけたお金持ちのお嬢様ってイメージが強いが、この映画では彼女の芯の強さや、蘭との信頼関係がよく描かれています。特に、園子の危機に蘭が助けに行くシーンはすごく印象に残りました。水中での救出劇は特にハラハラしながら見ていました。蘭の「絶対に園子を助ける」っていう覚悟が伝わり、胸が熱くなりました。
そして、海賊の伝説と財宝探しというテーマも良い意味でコナン映画らしくなくて新鮮だった。金銀財宝ではなく「アン・ボニーとメアリー・リードの墓」が本当の宝だったっていうオチは切ないけど美しかった。単なるミステリーじゃなくて、過去に生きた人たちの想いに触れるようなストーリーになっています。
映像面でも、南国の青い海や神秘的な海底遺跡が綺麗で引き込まれます。特に水中シーンの緊張感や美しさはこの映画ならではだと思います。
ただ、犯人の動機とか行動については少し弱いと感じる部分もあったかもしれない。トレジャーハンター同士の対立とか、もうちょっと掘り下げてほしかったなっていう気持ちもある。しかし、その分コナンたちと蘭・園子のエピソードに集中できたのは良かったと思う。
全体的に、アクションと友情の要素がバランス良く楽しめる作品だったし、「仲間を助ける」というテーマが前面に出ていて感動できる映画だった!特に蘭と園子のファンなら絶対に楽しめるはず。
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