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“過去と未来を繋ぐ” STAND BY ME ドラえもん2 涙と絆の物語 大人気アニメ映画 レビュー・感想

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STAND BY ME ドラえもん2  概要

公開日:20020年11月20日

『STAND BY ME ドラえもん2』は、藤子・F・不二雄の名作エピソード「おばあちゃんの思い出」をベースにした3DCGアニメ映画です。

のび太が亡きおばあちゃんに会いたいという願いから過去へタイムスリップし、家族やしずかとの絆、そして「結婚式の日の約束」など感動的なエピソードが描かれます。

前作『STAND BY ME ドラえもん』に続き、涙と優しさに包まれた心温まるストーリーです。

上映時間:96分。 興行収入:27.8億円。

キャッチコピーは「おばあちゃん、僕は誰かを幸せにできるかな?」。

  • 原作:藤子・F・不二雄
  • ジャンル:アニメ(3DCG)・SF・ファミリー・感動
  • 配給:東宝
  • アニメ映画公開:2020年
  • 監督:山崎貴と八木竜一(共同)
  • 制作会社:白組、ROBOT、シンエイ動画

おばあちゃんのエピソードは山崎監督の“推し”とのことで、原作でも屈指の感動回『おばあちゃんの思い出』を軸にしたのは、山崎貴監督が特に好きな話だったから。

1作目が「友情」の話なら、2作目は「家族の愛」を描きたかったと語っています。

「結婚式」のシーンは細部まで超リアルに再現している。ドレス、会場、花束、BGMなど、しずかちゃんの結婚式シーンには実際の結婚式プランナーが監修で関わっています。

実際にスタッフの中で「結婚式に泣いた」という人も多かったそうです。

そして、皆さんも知っている菅田将暉さん歌う主題歌『虹』。

山崎監督が「のび太っぽい、等身大の気持ちを表現できる人」として菅田将暉さんを指名している。

菅田さんは「こんな大事な作品の主題歌なんてプレッシャーしかない」と語っていたけど、録音では一発OKだったとか!


あらすじ

のび太はある日、古いぬいぐるみを見つけたことをきっかけに、幼い頃に亡くなったおばあちゃんのことを思い出します。

あたたかく、やさしく、自分を無条件に信じてくれたその存在に、もう一度会いたい──。

のび太のその願いを受けたドラえもんは、過去へとタイムトラベルすることを提案します。

過去の世界で出会ったのは、変わらぬ笑顔で迎えてくれるおばあちゃん。

のび太はそのぬくもりに触れながら、ある「未来の約束」を心に刻みます。

──いつか、自分が大人になったとき、大切な人とともにまたここに戻ってこようと。

一方で、未来の世界では、のび太が人生の大きな節目に立たされています。

子どもの頃から変わらず支えてくれたドラえもんや、そばにいてくれるしずかちゃん。

でも、いざその一歩を踏み出そうとする瞬間、のび太は「自分にそれができるのか」と迷い、立ち止まってしまいます。

そんな未来の出来事を知った子どもののび太は、自らの意思で再び未来へ向かい、“未来の自分”と向き合う決意をします

物語は、過去・現在・未来をつなぎながら、のび太の成長と心の変化を描いていきます。

そして最後に訪れる、心をあたためるような静かなラストは、観る人それぞれの心にもやさしい涙を届けてくれるでしょう。

注目ポイント!

おばあちゃんとの“時を超えた再会”

原作でも名エピソードと名高い「おばあちゃんの思い出」をベースにした感動のシーン。

無償の愛で包んでくれるおばあちゃんの存在に、思わず涙……

セリフひとつひとつに温もりがあり、子どもものび太、大人ものび太、そして観る人すべての心に響く場面です。

のび太の「成長」と「自己肯定感」の物語

今作では、のび太が「自分に自信が持てるようになるまで」が丁寧に描かれています。

弱くて泣き虫だったのび太が、“大切な人のために”少しずつ前へ進んでいく姿は、子どもだけでなく大人の心にも刺さります

過去・現在・未来をつなぐタイムトラベル構成

今作ののび太は、最初はいつも通りの情けない少年。

でも、未来のしずかとの結婚を知ってから、“変わらなきゃ”という決意を持ち始める。

ドラえもんが「未来を変えるために導く存在」ではなく、のび太自身が自分の意思で努力する姿にフォーカス。

「頼ってばかりいたのび太」が、「大切な人のために努力する」姿は、大人の視聴者にも刺さる成長の物語

パワーアップした3DCGアニメーション

今作のアニメーションは、前作よりさらに進化した3DCG技術が使われています。

特に注目したいのはキャラクターの「目の表情」「涙」「微笑み」など、微細な感情表現

背景の自然描写、光と影のコントラストも美しく、スクリーンに没入しやすい仕上がり。

CGならではのリアリティが感情移入を後押しし、「アニメだけど本当に泣ける映画」になっています。

原作&前作ファンへのご褒美演出がたくさん

前作『STAND BY ME ドラえもん』で描かれたドラえもんとの別れ・再会を踏まえた演出が盛り込まれています。

原作からの名セリフや小道具(どこでもドア、タイムふろしきなど)もたくさん登場。

「これ知ってる!」「この話懐かしい!」というファンに嬉しい“ごほうび感”が随所に。

一見新しいようで、実は原作愛に溢れた構成なのも大きな魅力です。

あとがき

『STAND BY ME ドラえもん2』は、ただのアニメ映画ではなく、子どもの頃の思い出や、大人になった今の心に優しく寄り添ってくれるような作品でした。

物語は、のび太が亡くなったおばあちゃんに「もう一度会いたい」と願うところから始まります。

このシーンは、誰もが一度は思ったことのある「大切な人ともう一度会いたい」という気持ちを真っ直ぐに描いており、涙を誘います。

おばあちゃんの「のびちゃんのお嫁さんを見てみたい」という一言が、物語全体に温かな軸を与えてくれます。

未来では、しずかちゃんとの結婚式当日、未来ののび太が不安から逃げ出してしまうという展開が描かれます。

いつも弱虫とのび太が、「本当にしずかちゃんを幸せにできるのか」と悩む姿は、現実の私たちが将来に不安を感じる姿そのものでした。

けれど、そんな彼が自分なりに答えを出していく姿は、素直に「かっこいい」と思えました。

そしてこの映画を特別なものにしているのが、ドラえもんの存在です。

道具を出すだけではなく、のび太の心に寄り添い、時には厳しく、時には優しく支えるその姿は、もはや親友以上の存在でした。

さらに、3DCGで描かれる映像の美しさも見逃せません。キャラクターたちの表情や涙のひと粒、背景の光の差し込みなど、すべてがリアルで温かく、感情移入しやすい工夫がされています。

子どもの頃にドラえもんを観て育った人にとって、この映画は「懐かしい」だけでは終わらない、大人になった今だからこそ感じられる“やさしさ”と“成長”が詰まった映画だと思います。

観終わったあと、自然と「ありがとう」や「大切な人に会いたい」という気持ちがこみあげてくる──

そんな心を動かす一本でした。


映画「STAND BY ME ドラえもん2」公式サイト


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