かがみの孤城 概要
公開日:2022年12月23日
『かがみの孤城』(かがみのこじょう)は、辻村深月 氏による日本の小説が原作で、2017年に出版されました。以降は漫画化や舞台公演を経て、2022年にはアニメ映画化され、多くの注目を集めました。
上映時間:116分。興行収入10.9億円。
キャッチコピーは「君を、ひとりにはしない」「きっと、“人生の宝物”になる」
監督は原恵一が努め、監督の歴代作品にはかの有名な映画クレヨンしんちゃんシリーズの『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』や日本アカデミー賞で優秀賞をとった『カラフル』があります。
原作:辻村深月
ジャンル:ファンタジー・ドラマ・ミステリー
発表媒体:ポプラ文庫、キミノベル(ポプラ社)
アニメ映画公開:2022年
監督:原恵一
制作会社:A-1 Pictures
あらすじ
いじめが原因で学校に行けなくなった中学生のこころ。5月に部屋の鏡をに吸い込まれてしまい不思議な城に招かれるところから物語は始まります。そこには大きな城とオオカミの面をつけた少女が待っていました。
そして、こころと同じように学校に通えなくなった6人の少年少女が集められていた。
狼面の少女は告げました。「ここは城は願いを叶える城」だと。
「奥には願いを叶える部屋がある」
「けど、願いを叶えられるのは、この中の一人だけ」であるとーー。
城に入れるのは毎日決まった時間だけで、一人の願いが叶えば城は閉じてしまう。
最初は互いに距離を置いていた7人だが、時間を重ねるうちに少しずつ心を開き始める。それぞれが抱えている問題や痛みを感じながらも、城での交流を通じて少しずつ変わっていく。
なぜ彼らが城に集められたのかーー。こころが望む願いとは?
ファンタジーとミステリー、現実世界が絡み合い、物語は真相へ。
注目ポイント!
個性豊かなキャラクターたちとその葛藤
それぞれ学校に行けなくなった理由が異なる7人の少年少女が集まるけれど、その背景や性格がしっかり描かれているのが魅力。特に、主人公のこころとリオンの関係は物語を引っ張る重要な軸になっている。
不思議な城の美しいビジュアルと設定
鏡を通じて繋がる幻想的な城の描写が印象的。古風でありながら、どこか温かみのあるデザインで、見る者を惹きつける。特にアニメ映画版では、色彩や光の表現が美しく、観ているだけで引き込まれる。
友情と支え合いの描写
不登校や孤独というテーマを扱いながらも、登場人物たちが少しずつ心を開き、友情を築いていく過程が丁寧に描かれている。仲間と共に過ごす時間が、こころ自身の成長に繋がっていくのが感動的。
ミステリー要素と鍵探しの緊張感
「鍵を見つけた者だけが願いを叶えられる」という設定が物語全体に緊張感を与えている。徐々に明かされる謎や、予想を裏切る展開が物語を引き立てるポイント。
社会問題を優しく描くメッセージ性
いじめや不登校といった現代の問題に真正面から向き合いながら、それをファンタジーの中で優しく包み込むように描写している。辛い状況にいる子どもたちへの励ましや希望のメッセージが込められている。
あとがき
『かがみの孤城』は、「優しさに満ちた物語」だと感じました。
最初は、孤独や痛みが中心に描かれていて少し重たい雰囲気がありましたが、それが逆にリアルで引き込まれます。こころをはじめ、城に集められた子どもたちが抱えている問題は、誰にでも起こりうることだと思います。いじめ、不登校、家庭でのトラブル……。すごく現代的で身近なテーマですが、それをファンタジーの中で優しく包み込んで表現されるところがこの作品の魅力だと思います。
特に心に残ったのは、「誰かと繋がることの大切さ」。最初はバラバラで、むしろ距離を取ろうとしていた少年少女たちが、少しずつ心を開いて支え合っていく姿が本当に温かい。城で過ごす時間が、彼らにとっての「居場所」になっていく感じがします。そこにある優しさが、観ていてすごく心地よかった。
あと、映画版のビジュアルや音楽の美しさも素晴らしかった!特に光の使い方や色彩が幻想的で、夢の中にいるような感覚になれる。BGMも作品の雰囲気にぴったりで、感情を揺さぶられるシーンが多かった。
最後まで観ると、伏線が丁寧に回収されるし、物語全体に流れる希望と癒しのメッセージが心にしみる。観終わった後に「ああ、よかったな」って思える優しい余韻が残る作品だった。
全体的に、切なさと温かさのバランスが絶妙で、大人が観ても心に響く作品だと思います。原作を読んでから映画を観ると、より深く楽しめるかもしれない!
観た後、きっとあなたも「自分にとっての居場所」についても考えさせられるはず。
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